時間が足りない!テスト後半が白紙になる本当の原因と対策6


こんにちは。 学習ジム・コーチの堀です。

連載ストーリーの第6話をお届けします。

今回のテーマは「スピード」。

「テスト時間が足りなかった」 「最後の大問が白紙だった」

算数でも国語でも、 この悩みを抱えているお子さんは多いはず。

「読むのが遅い」のは、 能力の問題ではありません。 『探し方』の問題です。


第6話:ウォーリーを探せない

【小説パート】

「やめ!」

試験監督の無機質な声とともに、 模試の終了チャイムが鳴り響いた。 ザワザワと生徒たちが教室から出てくる。

会場の出口で待っていた麻衣は、 人混みの中に陸の姿を見つけた。 その顔を見て、 麻衣の心臓がドクンと嫌な音を立てた。

顔色が悪い。 いつもの「できたよ! 余裕!」という 自信満々の笑顔がない。 足取りも重く、視線が泳いでいる。

「……どうしたの?」

恐る恐る聞くと、 陸は蚊の鳴くような声で言った。

「……時間が、足りなかった」

「えっ? 算数が?」

「うん。最後の大問、丸ごと白紙。 その前の計算も、焦って間違えたかも。 国語も……最後の記述、書けなかった」

麻衣は目の前が暗くなった。

陸の生命線は算数だ。 国語がボロボロでも、算数で稼いで なんとか偏差値を維持してきた。 その「頼みの綱」が切れたら? 我が家の受験戦略は、そこで崩壊する。

その夜、麻衣は陸の解き直した問題用紙を 食い入るように見つめた。

計算スピードが遅いわけではない。 難しい公式も知っている。 なのに、なぜ時間が足りないのか?

よく見ると、問題文のあちこちに、 迷ったような鉛筆の跡がある。

『A地点を出発して……いや違う、B地点か』 『速さが変わったのは……ここか?』

陸に聞いてみた。 「これ、何度も読み直したの?」

「うん。だって、問題が長くてさ。 読んでるうちに最初の方忘れちゃって、 『あれ、条件なんだっけ?』って また最初から読み直して…… そしたら時間がなくなっちゃった」

麻衣は気づいてしまった。

陸は、算数を解いているんじゃない。 「長い日本語」に溺れているんだ。

学年が上がり、算数の問題文が 長文化・複雑化するにつれて、 陸の「読む力」の限界が、 ついに算数の点数まで蝕み始めている。

「ただの計算ミスだよ。次は急ぐよ」 と強がる陸の背中が、小さく震えて見えた。

急げば急ぐほど、 彼はまた読み飛ばし、また読み直すだろう。 このままでは、得意科目まで 「国語力不足」という波に飲み込まれてしまう。

溺れている息子を救う浮き輪は、 どこにあるの……?


【解説】「読む」のではなく「探す」

「読むのが遅い」と悩むお子さん。 実は、真面目に「読みすぎ」ています。

テストにおける読解とは、 一言一句味わって読むことではありません。 『必要な情報を検索すること』です。

  • 算数なら「数字」と「条件」

  • 国語なら「傍線部」の「理由」

これらを、ウォーリーを探すように 素早く見つけ出す。 これを『スキャニング(検索読み)』と言います。

国語力がない子は、 「えっと、どういうこと?」と 何度も同じ文章を読み返します。 この『二度読み』がタイムロスを生むのです。

「論理の型」が身につくと、 どこに答えがあるか予測できるようになり、 解くスピードが劇的に上がります。


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