算数の凡ミスは国語力が原因?計算は合うのに点数が伸びない理由2


こんにちは。 学習ジム・コーチの堀です。

連載ストーリーの第2話をお届けします。

今回は、多くのお母さんを悩ませる 「わかっているのに間違える(凡ミス)」 についてのお話です。

「計算ミスだと思っていたら、 問題文を読み間違えていた」 「条件を見落として失点してしまう」

実はそれ、性格の問題ではなく、 「国語力(読む力)」の問題 かもしれません。


第2話:「凡ミス」という名の病

【小説パート】

「はあ!? また?」

火曜日の夜9時。 麻衣の金切り声が、ダイニングに響いた。

陸が持ち帰った、塾の小テスト。 科目は、彼が最も得意とする「理科」だ。 今回は大好きな「テコと滑車」の単元。 満点でもおかしくないはずだった。

それなのに、点数は「65点」。

「なによこれ! 滑車の計算、完璧に合ってるじゃない。 なんでバツなの?」

陸はバツの悪そうに、 好物の唐揚げを口に詰め込みながら答える。

「……あー、それ。 『重さは何gですか』って聞かれてるのに、 『引く距離は何cmですか』って答えちゃった」

「はあ? 問題文読んでないの?」

「読んだよ! でも、ついクセで距離だしちゃったんだよ。 計算は合ってるんだから、実質正解じゃん。 ただの凡ミス、凡ミス」

陸は悪びれもせず、 「実質正解」という謎の理論を振りかざす。

麻衣はめまいがした。 次のページをめくる。

今度は算数の文章題だ。 ここでも、大きなバツがついている。

『余りは何個ですか』という問いに対し、 陸は『配った個数』を答えていた。

「これも! 式は合ってるのに、聞かれてることと違う答え書いてる! あんたねえ、これは『凡ミス』じゃないの。 病気よ!」

「うるさいなあ! わかってるよ、次は気をつけるよ!」

「その『次は気をつける』、もう100回聞いたわよ! 気をつけて直るなら、とっくに直ってるわよ!」

麻衣は答案用紙をテーブルに叩きつけた。

悔しい。本当に悔しい。 この子は、能力がないわけじゃない。 計算力も、思考力もある。

それなのに、 「書いてあることを、正確に読み取る」 という、ただ一点ができないせいで、 得意なはずの理系科目まで 足を引っ張られている。

(国語だけじゃない……。 このままだと、全科目共倒れになる)

偏差値62の才能が、 ザルのような読解力の隙間から、 ボロボロとこぼれ落ちていく感覚。

麻衣は恐怖を感じた。 「気合」や「注意」でどうにかなる問題ではない。

もっと根本的な、 「読むための脳みその回路」を 組み替えない限り、 この「凡ミス病」は一生治らない。

ふと、先日見たあのサイトの言葉が頭をよぎる。

『国語は、全ての教科のOS(土台)です』

もしかして。 あの「レシピ」を使えば、 物語文だけじゃなくて、 この「問題文の読み飛ばし」も 治せるのだろうか?

「……陸。 あんたのその『凡ミス』、 お薬で治そうか」

「は? 何それ、怖っ」

麻衣は決意を込めて、スマホを握りしめた。


【解説】そのミスは「注意不足」ではありません

「うちの子、家では解けるのに、 テストだと『凡ミス』が多いんです」

そう嘆くお母様。 厳しいことを言いますが、 それは凡ミスではありません。 実力です。

算数や理科の問題文を、 「なんとなく」目で追っていませんか?

国語の「論理」とは、 他人が書いたルール(条件)を、 正確にインプットする技術のこと。

  • 「何を聞かれているのか?」

  • 「条件は何か?(正しいものか、誤りか)」

これらを「印(マーク)」をつけて整理する。 これも立派な「国語のレシピ」の一つです。

当塾では、国語の読解メソッドを使って、 「算数・理科の得点力」も 同時に引き上げます。

全ての教科の土台は、 「読む力」にあるのですから。


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