2025.10.14
「貧乏」と「不登校」は同じ - 言葉が未来を変える
いつも私が思っているのは、「貧乏」と「不登校」は同じということです。
少しわかりづらいですが、こんな感じです。
「貧乏」≠「お金がない」
「不登校」≠「学校に行っていない」
なのです。
なぜ「不登校」という言葉が子どもを苦しめるのか
「学校に行っていない」というと、「不登校」というレッテルを貼られます。
世間の人も必ず「今何年生?」とか「どこの高校?」と聞かれます。
すると、親も子どもも何か後ろめたさを感じます。
また、本人も「不登校」ということにこだわってしまいます。
ですが、本当は子どもは「不登校」ではないのです。
それは「貧乏」と同じなんです。
その話をしますね。
私の「貧乏」時代の話
実は私の家は、上の子が生まれた時はすごく「貧乏」で、すごくそれに対して私自身が引け目を感じていました。
当時の私は勤めていた会社が倒産しかけていて、私もその余波を受けて激務で精神的に追い詰められてしまい、仕事を辞めていました。
ローソンでの立ち読み
そして、朝は起きると近くのローソンに「就職情報誌」の立ち読みに行きます。
「就職情報誌」を買うお金もないので立ち読みして、よさそうなところがないか探すわけです。
立ち読みしてふと、顔を上げると窓の外では、ローソンの前にあるバス停でサラリーマン風の中年が新聞を片手にバスに乗り込んでいきました。
時計を見ながら忙しそうに...
そんな姿を見ると、**「自分がすごいみじめ」**でした。
「俺は一体何をしているんだ」
「何をしているんだ情けない」
そんな気持ちで張り裂けそうでした。
自分1人が世間から取り残されているようでした。
みんなが忙しそうに仕事に行く中、私は乳飲み子を抱えて仕事探し。
しかも追い打ちをかけて、お金がない。
「未来はない。」
そんな感じでした。
500円が払えなかった夜
そんな時、ある「事件」が起きたのでした。
ある日の夜。
妻と2歳にもならない息子と3人で食事をしていた時のことでした。
小さなちゃぶ台にはどんぶりにご飯一杯と生卵1個。
これを3人で食べるのです。
すると、「ごめんください。ごめんください。」と外から呼ぶ声が...
「はーい。」と妻が対応に出る。
「すみません。すみません。また今度持っていきます。」と。
2人組は近所の自治会の人でした。
私の家に来た用件は、**「自治会の500円を払ってほしい。」**と。
妻はひたすら「すみません。すみません」と謝っていたのは、500円を払うお金がなかったのです。
実は当時の私の家には「500円」のお金もなかったのです。
近所の人達は「ヒソヒソ」と話ながら帰っていきました。
こんな状態なので、「うちは貧乏。ずっと貧乏。」そう思っていました。
「このまま貧乏が続くんだろうな...」とそう思っていました。
人生を変えた一言
ですが、あの時、ある人からこんなことを言われたのです。
**「【貧乏】と【お金がない】というのは全く違う」**と。
もう一度言いますと、**「【貧乏】と【お金がない】というのは全く違う」**と。
【貧乏】はその状態が続くけれど、【お金がない】というのはそのときお金がないだけで、ドンドン状況が変わってくると。
私はすごくびっくりしました。
そして、自分でも「【貧乏】と【お金がない】というのは全く違う」と思うようにしていきました。
言葉を変えたら、すべてが変わった
そう思い込むようになった途端、すべてが変わったんです。
「うちは【貧乏】ではない。今【たまたまお金がないだけ】。これからどんどんお金が入ってくる...」
そう思ってドンドン動いていきました。
ドンドン新しい派遣の仕事をして、夜には新しい仕事の準備をして、ドンドン仕事をしていきました。
少しずつですが、上向いていきました。
もちろん、自分で仕事をスタートしてからも失敗して、何度も何度も泣いたことがありました。
1人で5万円で買った中古の自動車の中で、声を上げて泣いたこともありました。
ですが、私の頭の中には、「【貧乏】と【お金がない】というのは全く違う」
そう思って努力し続けました。
するとどんどん状況が変わっていきました。
そして、今なんとか人並みの生活を送れるようになりました。
だから「不登校」も同じなんです
「貧乏」と「不登校」は同じ。
タイトルは「不登校」となっているけれど、決してうちの娘は【不登校】ではない。
ただ、【今はたまたま学校に行っていない】だけ。
だから、どんどん状況は変わっていきます。
そして、どんどん変わると「娘」を信じています。
自分がそうだったように...
まとめ:言葉が未来を決める
言葉が未来を決めるんです。
「貧乏」は状態が続く言葉ですが、「お金がない」は一時的な状態です。
「不登校」は状態が続く言葉ですが、「学校に行っていない」は一時的な状態です。
使う言葉を変えると、考え方が変わります。考え方が変わると、行動が変わります。行動が変わると、未来が変わるんです。
あなたのお子さんは「不登校」ですか?
それとも「今はたまたま学校に行っていない」だけですか?
たった一言の違いですが、この違いが未来を大きく変えるんです。
私がそうだったように。
お子さんを信じてください。
そして、言葉を変えてみてください。
「不登校」ではなく、「今はたまたま学校に行っていないだけ」と。
きっと、状況は変わっていきます。