「貧乏」と「不登校」は同じ - 言葉が未来を変える


いつも私が思っているのは、「貧乏」と「不登校」は同じということです。

少しわかりづらいですが、こんな感じです。

「貧乏」≠「お金がない」

「不登校」≠「学校に行っていない」

なのです。


なぜ「不登校」という言葉が子どもを苦しめるのか

「学校に行っていない」というと、「不登校」というレッテルを貼られます。

世間の人も必ず「今何年生?」とか「どこの高校?」と聞かれます。

すると、親も子どもも何か後ろめたさを感じます。

また、本人も「不登校」ということにこだわってしまいます。

ですが、本当は子どもは「不登校」ではないのです。

それは「貧乏」と同じなんです。

その話をしますね。


私の「貧乏」時代の話

実は私の家は、上の子が生まれた時はすごく「貧乏」で、すごくそれに対して私自身が引け目を感じていました。

当時の私は勤めていた会社が倒産しかけていて、私もその余波を受けて激務で精神的に追い詰められてしまい、仕事を辞めていました。


ローソンでの立ち読み

そして、朝は起きると近くのローソンに「就職情報誌」の立ち読みに行きます。

「就職情報誌」を買うお金もないので立ち読みして、よさそうなところがないか探すわけです。

立ち読みしてふと、顔を上げると窓の外では、ローソンの前にあるバス停でサラリーマン風の中年が新聞を片手にバスに乗り込んでいきました。

時計を見ながら忙しそうに...

そんな姿を見ると、**「自分がすごいみじめ」**でした。

「俺は一体何をしているんだ」

「何をしているんだ情けない」

そんな気持ちで張り裂けそうでした。

自分1人が世間から取り残されているようでした。

みんなが忙しそうに仕事に行く中、私は乳飲み子を抱えて仕事探し。

しかも追い打ちをかけて、お金がない。

「未来はない。」

そんな感じでした。


500円が払えなかった夜

そんな時、ある「事件」が起きたのでした。

ある日の夜。

妻と2歳にもならない息子と3人で食事をしていた時のことでした。

小さなちゃぶ台にはどんぶりにご飯一杯と生卵1個。

これを3人で食べるのです。

すると、「ごめんください。ごめんください。」と外から呼ぶ声が...

「はーい。」と妻が対応に出る。

「すみません。すみません。また今度持っていきます。」と。

2人組は近所の自治会の人でした。

私の家に来た用件は、**「自治会の500円を払ってほしい。」**と。

妻はひたすら「すみません。すみません」と謝っていたのは、500円を払うお金がなかったのです。

実は当時の私の家には「500円」のお金もなかったのです。

近所の人達は「ヒソヒソ」と話ながら帰っていきました。

こんな状態なので、「うちは貧乏。ずっと貧乏。」そう思っていました。

「このまま貧乏が続くんだろうな...」とそう思っていました。


人生を変えた一言

ですが、あの時、ある人からこんなことを言われたのです。

**「【貧乏】と【お金がない】というのは全く違う」**と。

もう一度言いますと、**「【貧乏】と【お金がない】というのは全く違う」**と。

【貧乏】はその状態が続くけれど、【お金がない】というのはそのときお金がないだけで、ドンドン状況が変わってくると。

私はすごくびっくりしました。

そして、自分でも「【貧乏】と【お金がない】というのは全く違う」と思うようにしていきました。


言葉を変えたら、すべてが変わった

そう思い込むようになった途端、すべてが変わったんです。

「うちは【貧乏】ではない。今【たまたまお金がないだけ】。これからどんどんお金が入ってくる...」

そう思ってドンドン動いていきました。

ドンドン新しい派遣の仕事をして、夜には新しい仕事の準備をして、ドンドン仕事をしていきました。

少しずつですが、上向いていきました。

もちろん、自分で仕事をスタートしてからも失敗して、何度も何度も泣いたことがありました。

1人で5万円で買った中古の自動車の中で、声を上げて泣いたこともありました。

ですが、私の頭の中には、「【貧乏】と【お金がない】というのは全く違う」

そう思って努力し続けました。

するとどんどん状況が変わっていきました。

そして、今なんとか人並みの生活を送れるようになりました。


だから「不登校」も同じなんです

「貧乏」と「不登校」は同じ。

タイトルは「不登校」となっているけれど、決してうちの娘は【不登校】ではない。

ただ、【今はたまたま学校に行っていない】だけ。

だから、どんどん状況は変わっていきます。

そして、どんどん変わると「娘」を信じています。

自分がそうだったように...


まとめ:言葉が未来を決める

言葉が未来を決めるんです。

「貧乏」は状態が続く言葉ですが、「お金がない」は一時的な状態です。

「不登校」は状態が続く言葉ですが、「学校に行っていない」は一時的な状態です。

使う言葉を変えると、考え方が変わります。考え方が変わると、行動が変わります。行動が変わると、未来が変わるんです。


あなたのお子さんは「不登校」ですか?

それとも「今はたまたま学校に行っていない」だけですか?

たった一言の違いですが、この違いが未来を大きく変えるんです。

私がそうだったように。

お子さんを信じてください。

そして、言葉を変えてみてください。

「不登校」ではなく、「今はたまたま学校に行っていないだけ」と。

きっと、状況は変わっていきます。

一覧 【反抗に効く】人間関係を良くする2つの処方箋