2025.10.14
【反抗に効く】人間関係を良くする2つの処方箋
人間を成長させて、 人間関係を良くする 2つの処方箋があります。
親子関係とか人間関係がうまくいかない。
これ、親子関係だけじゃないんですよ。
やり方が間違っているだけ
実は私、企業向けにコンサルをしているのですが、 うまくいかないところの経営者っていますよね。
その時って やり方が間違っているだけなんですよね。
ここで知ってほしいのは、 うまくいっていないからといって、 「私が悪い」「私が責められている」 と全然思わないでほしいんですよ。
別に責めているわけじゃなくて、 気をつけてほしいのは、 言われたことというのは、 あなたが悪いのではなく、 あなたのやり方が悪い と割り切ってほしいんです。
なぜこんなことが言えるか
なんでこんなこと言えるかというと、 私自身が授業をしているからです。
うまくいかない時って 自分を責めてしまうんですよ。
「あ、自分が悪い」 「自分が悪い」と思ってしまうんですよね。
「なんでやろう」とか、 「自分のお母さんが悪かったのかな」 と思ってしまう。
違うんですよ。
これ、やり方だけなんですよ。
やり方を変えるとガラッと変わるんです。
そこを分けて考えると、 うまくいっていないのは 「何かやり方が悪いのかな? じゃあやり方を変えてみよう」 とすればいいだけの話なんですよ。
だからそこをちょっと 分けて考えてほしいんですよね。
私も完璧ではない
うまくいっていないことっていうのは 私だってあります。
偉そうなこと言っていますが、 最初からうまくいったわけじゃなくて、 子どもを傷つける言葉を発したり叱ったりとか ずっとしていた時期もありました。
そういう経験をいっぱいしてきているんです。
2つの処方箋とは
人を成長させて人間関係を良くする 2つの処方箋というのがあるんですよ。
薬があるんですよね。
その使い方なんですよね。
それを覚えておいてくださいね。
これは引退した島田紳助さんが 話していた内容です。
好き嫌いは別にして、 学ぶところは学んでいこうという主義なので、 ご紹介します。
人とのコミュニケーションで 重要なことというのが2つあるんですよ。
親子関係もそうですよ。
2つあるんですよね。
それを我々は 2つの処方箋と言って、 要するに薬ですよね。
薬があるんですよ。
1つ目:痛み止め
1つは何かというと 痛み止めなんですよね。
2つ目:治療薬
もう1つは治療薬なんですよ。
これを上手に使い分けることなんですよ。
2つの処方箋があると。
痛み止めと治療薬があって、 これを上手に使い分けるのが 実はコツなんですよね。
痛み止めとは「共感」
痛み止めっていうのは何かというと 共感なんですよね。
共感。
「そうだね」「わかるわかる」
相手のことを理解しようとすることなんですよ。
ただし、これを気をつけないといけないのは、 気持ちはいいけれど、 子どもは成長しないんですよ。
成長しないんですよね。
「あ、そうだね」「そうそう、分かる分かる」 って言ったところで。
スナックのママの例
これは利害関係のない友達関係なんかで 使います。
例えば、売れているスナックのママの話です。
これは「あなたの子どもはなぜ勉強しないのか」 という本の中に確か書いてあった内容です。
売れているママっていうのは、 例えば新人のサラリーマンが来て、 スナックに飲みに行くじゃないですか。
ママに 「実は上司にこんなこと言われて すっごい上司ひどくない? 朝8時半に仕事に来いって言うんだよ」 とか言うじゃないですか。
「あ、そうね。 サラリーマンも大変よね。 新人のうちはね」 ってこう言うわけですよ。
「そうなんだよ。本当にね。 何がどうなんだ」
「そうなのにね」
「そうなんだ。上司が分かってくれなくて」
「そう。頑張ってね」
って言い方をするのが それなんですよね。
これだと聞いてもらう方は気持ちいいんです。
「ああ、いいな」と思うけど、 でも成長しないんですよ。
治療薬とは「改善点の指摘」
次にするのが治療薬なんですよね。
治療薬って何かというと 相手の改善点を指摘するわけですよ。
これは成長を促すのであって 耳が痛いんだけど、 実行したら成長するんですよ。
親御さんっていうのは それを使うわけですよね。
ほとんどのお母さんは 治療薬を使っているんですよ。
「もっと片付けなさい」 「片付けたらいいよ」 って言うんですよね。
使う順番が重要
ここで大事なのはポイントが、 使う順番なんですよ。
最初に痛み止めを打ってから 治療薬を使う ということをしないといけないんですよ。
私の体験談
これ、私、その子どもの気持ちって すごく分かるんですよ。
私が体験したことがあるんです。
私、小学校か中学校の時、 丸いボールを持って遊んでいたんですよ。
1個上の先輩がそのボールを取って、 よくあるじゃないですか、 「返せよ、返せよ」 とボールを投げ合ってやられて、 結局その先輩が ボールにおしっこをかけたんですよ。
すごく怒って 「もういらない」って言って。
それで歩いて帰っていたら、 近所の人が 「車乗せてあげるから帰らないか」 と言われたので、 「いいです。僕歩いて帰りたいから」 って言って、 何回言われても断ったんですよね。
それを近所の人が母親に言って、 家に帰ったら怒られたわけですよ。
「なんで親切でやってくれているのに」 って怒られたわけですよね。
私はすごく怒って帰ってきていて、 もう家を出ていくみたいな感じだったんですよね。
本当に必要だったこと
ここで大事なのが、 実際の痛み止めっていうのは、 もし私がその話を聞いた時、 お母さんにしてほしかったのは何かというと、 分かってほしいんですよ。
その先輩にいじめられたら 腹立ちますよ、私でも。
そこに対しては理解を示すということ。
「あ、そう。それは腹立つよね」 って分かる、分かるって。
「それはやって嫌だよね」 って分かる、分かるって。
そこは言うんですね。
それが痛み止めなんですよ。
その後に治療薬
その後に「でもね」 っていうところから始まるんですよね。
「でもね、これ暴力したらあかんよ。
どんなにあなたが被害を受けたとしても、 暴力をふるったら この社会ではあなたが加害者になるから、 それだけはやったらあかんよ」
っていう言い方に切り替えるわけですよ。
そうすると子どもって 理解されている人の意見というのは聞く んですよ。
分かりますか?
理解されていない人の意見は聞かないんですよ。
誰が言うかが大事
大事なのは 誰が言うかってことなんですよね。
同じことを言っても、 「あの人が言うんだったら聞こう」 ってことができるというのは、 まず最初に理解しているということなんですよ。
お母さんの気持ちもすごく分かるんですよね。
分かるんですよ。
私も子どもの頃、 私が失敗する時っていうのは大体、 最初に自分の思ったことを 言っちゃうことですよね。
でも、最初にすべきことっていうのは、 最初に痛み止めを打ってから治療薬 ということをしているかどうかなんですよ。
そこがポイントなんですよね。
その順番だけなんですよ。
反抗期・不登校で悩んでいる人へ
聞いているお母さん方で 反抗期で悩んでいる人っていうのは、 まず治療薬を打っているかということなんですよ。
すみません、逆でした。
痛み止めを打っているか、 理解をしようとしているかですね。
不登校だったとしても、 「あ、そうそうだね。 なんで行かないの? 学校でお母さん恥ずかしいわ」 って言ってしまったら、 理解されていないと思ったら 子どもは親に心を開かないんですよね。
だって聞くことないですもん。
カルト集団に入る子どもたち
これ、ちょっと私の知り合いの 子どもの話なんですが、 カルト集団に入ったという 宗教団体に入った子がいるんですよね。
勉強もできるんですよ。
そういう子っていうのは大体、 周りから自分のことを 十分理解されていないとか、 よく多いんですよ。
その教団に入ったら 「分かるよ。君の言っていること悪くないよ」 って自分の考えや悩みを 深く理解してくれると。
「あ、僕のこと分かってくれるんだ」 「そうそう」みたいな形で、 価値観や経験を分かち合えるところが カルト集団だから入ってくるわけですよ。
オウム真理教もそうですね。
高学歴の人たちが行ったっていう話、 そこなんですよ。
部活の例
これ、同じ話ですが、 私のところで部活があって、 すごく優秀な全国大会に行く 優秀な部活があるんですよね。
私も陸上部だったので、 高校の時に1個下の後輩と 話していたんですよ。
全国レベルの陸上部で めちゃくちゃ練習がきついんですよ。
私らが合宿するレベルのことを 普段からやっているんですよね。
ハードな練習を。
そうやって聞いたんですよ。 その後輩に。
「練習どう?なんかきつくないの?」
「めちゃきついです。大変やで」 とか言って。
「なんでそんなん続いているの?」 って言ったら、
「いや、監督が分かってくれているって」 言うわけよ。
「え、分かるってどういうこと?」
「監督は選手だったから 僕らのこと分かってくれていると。 理解してくれているから頑張れるんだ」 って言ったわけですよ。
野球部をやめた子
一方、私の教え子が、 その高校に入って野球がしたいって 高校に入ったんですよ。
「ここに入った」って言ったんだけど、 どうなったかというと、 その子、やめているんです。
野球部に行きたいって ここに入ったのに、 なんでやめているのって聞くと、
理由は「監督が嫌い」って言うんですよ。
分かりますか?
2つの処方箋は人間関係全部に使える
これって人間関係全部に使えるんですよ。
2つの処方箋っていうのは、 親っていうのはついつい 子どものできないところを見ちゃうから、 その治療薬ばかり使うと思うんですよ。
治療薬を使うなというわけじゃないんですよ。
使わないといけないんですけど、 使う前に痛み止めを打ってから 治療薬を打つ ということを意識しないとダメなんですよ。
それを意識するだけでいいんですよ。
10回全部やらなくていいんです。
10回中1回はそういう対応をする。
子どものことをまず理解しよう。
でも、頭の片隅には、 子育てだから、 子どもに社会人になってもらわないと いけないんですよ。
「いいよ、いいよ」 ってやってしまうと 子どもがダメになるから直さないといけない。
その順番だけなんですよ。
そこをちゃんとやるかということなんですよね。
そこを意識していくと、 人間関係もうまくなっていくということなんですね。
会社でも同じ
これは会社に行っても同じなんですよね。
「マネージャーが嫌い」 とか言う人って、 結構そういうこと多いんですよ。
そこがちょっとポイントになるかなと 思っています。
ぜひとも、これを参考に 2つの処方箋、もう1回いきますよ。
歯医者の例で説明
痛み止めと治療薬。
「歯が痛いんです」とか言ってね、 「お腹痛いです」って言って。
「分かりました。 でもね、ブラッシングが大事で」 とかってこうやったとしても 聞かないじゃないですか。
そう思いません?
「まず痛みを直してくるよ」 って話でしょう?
直してから、 「もう2度とならないために ちゃんとブラッシングしましょうね。 ブラッシングケアは」 って話が入ってくるじゃないですか。
そこがポイントなので、 ぜひともこの2つの処方箋というのを 参考にしていってください。
まとめ
- 痛み止め(共感):相手を理解する
- 治療薬(改善点の指摘):成長を促す
- 必ず「痛み止め → 治療薬」の順番で
- 理解されている人の意見は聞く
- 誰が言うかが大事
この2つの処方箋を使い分けることで、 親子関係も人間関係も 驚くほど良くなります。