2025.04.07
自律神経と食いしばり
当院には、食いしばりにお悩みの方も多くいらっしゃいます。
食いしばりはなぜ起こるのでしょうか?
食いしばりには日中の食いしばりと、夜間睡眠中の食いしばりがありますが、どちらも交感神経の亢進によって起こります。
イライラしているとき、仕事に集中しているとき、歯ぎしりなどは無意識に食いしばりをしている状態ですが、いずれも交感神経が優位になっています。
歯ぎしりの対策としてマウスピースをしている方もいらっしゃいます。
マウスピースは、歯への圧力を減らし歯を守ることにはなりませんし、マウスピースの違和感がかえって不快感を増してしまうという方もいます。
マウスピースも様々で、単純に歯形を取り整形するものから、舌位をコントロールするものまで多種多様です。
できれば、舌位をコントロールするようなマウスピースが望ましいですが、よく調べる必要があります。
また、食いしばりにより顎周りの筋肉が異常緊張をきたし固くなるため、噛み合わせがズレたり、将来的に顎関節症になるリスクもあるため、顎周りの筋肉をリリースする必要もあります。
しかし、マウスピースや顎周りの筋肉のリリースは対処療法であり、根本的には交感神経の緊張を抑えたり、睡眠の質を高める必要があります。