自律神経と食いしばり

当院には、食いしばりにお悩みの方も多くいらっしゃいます。


食いしばりはなぜ起こるのでしょうか?


食いしばりには日中の食いしばりと、夜間睡眠中の食いしばりがありますが、どちらも交感神経の亢進によって起こります。


イライラしているとき、仕事に集中しているとき、歯ぎしりなどは無意識に食いしばりをしている状態ですが、いずれも交感神経が優位になっています。


歯ぎしりの対策としてマウスピースをしている方もいらっしゃいます。

マウスピースは、歯への圧力を減らし歯を守ることにはなりませんし、マウスピースの違和感がかえって不快感を増してしまうという方もいます。


マウスピースも様々で、単純に歯形を取り整形するものから、舌位をコントロールするものまで多種多様です。

できれば、舌位をコントロールするようなマウスピースが望ましいですが、よく調べる必要があります。


また、食いしばりにより顎周りの筋肉が異常緊張をきたし固くなるため、噛み合わせがズレたり、将来的に顎関節症になるリスクもあるため、顎周りの筋肉をリリースする必要もあります。


しかし、マウスピースや顎周りの筋肉のリリースは対処療法であり、根本的には交感神経の緊張を抑えたり、睡眠の質を高める必要があります。

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