「英語嫌いを好きに変える - 元私立高校英語教師が語る学習意欲の

異色の経歴を持つ田代先生

今回は、英語嫌いの生徒たちをどのように学習意欲のある生徒に変えていけるのか、珍しい経歴を持つ田代先生にお話を伺いました。田代先生は長年私立高校で英語を教えられた後、公立高校に転身されるという異例の経歴の持ち主です。

「勉強嫌い」の本質とは

特に印象的だったのは、偏差値が高くない学校での指導経験です。勉強嫌いの生徒たちをどのように変化させていったのか、その秘訣を語っていただきました。

田代先生が強調されていたのは、「能力の有無ではなく、勉強する喜びとの出会いがなかっただけ」という視点です。

洋楽を活用した革新的な指導法

例えば、授業で反抗的な態度を示していた生徒に対して、その生徒の興味のある洋楽を教材として活用したところ、驚くべき変化が起こりました。

生徒は歌詞の意味を知りたくなり、自主的に単語を調べ始めました。卒業までに3曲ほど取り組んだ結果、テストの成績も自然と向上し、最終的には「英語が嫌いではなくなった」と話してくれたそうです。

トップ講師も実践する「机以外」の学習法

この話に関連して、東進衛星予備校の安河内先生の興味深いエピソードも紹介されました。安河内先生によると、効果的な英語学習の50%は机以外の場所で行われているとのこと。試験対策だけでなく、洋楽を通じて英語を楽しむ生徒の方が、長期的な成長を遂げやすいという指摘は、田代先生の経験とも一致します。

「英語が苦手」は演技かもしれない

また、生徒の中には家庭環境や周囲からのプレッシャーから、意図的に「英語が苦手」というキャラクターを演じている場合もあるそうです。このような生徒の心理を理解し、適切なアプローチを取ることで、最終的に教育系の大学に進学するまでに成長した例も紹介されました。

成長を待つ余裕の重要性

最後に重要な指摘として、学習の成果は必ずしも即座に現れるわけではないということ。特に中高一貫校では6年間という長い期間があるため、焦って方針を変えるのではなく、生徒の興味や関心に寄り添いながら、じっくりと成長を待つことの大切さが語られました。

まとめ

子どもの可能性を引き出すためには、結果を急かすのではなく、その子なりの学習の楽しさとの出会いを大切にすることが重要なのかもしれません

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