2024.10.15
【開催レポ】10/8(火)サンゴクエスト
サンゴクエスト体験会を開催しました!
2024年10月8日(火)
広島県三次市吉舎町にある<元氣拠点 福六>さんにて、
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これからの子育てを体験するボードゲーム
サンゴクエスト
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を開催しました♪
サンゴクエスト公式HP
(サンゴクエスト開発チーム・開発責任者:荒木勇輝)
サンゴクエストの特徴
■すごろく形式で、子育てのリアルな悩みや喜びを追体験!
ママ役・パパ役の2人1組で、交代でサイコロを振りながら一緒に進んでいくすごろく形式のゲームです。
1つ1つのマスが、赤ちゃんの発達スケジュールや、実際に育児を経験した先輩ママ・パパの声をもとに作られているので、子育てをリアルにイメージできます!
■ゲームの進行に沿って 2人のステータスが変動!
止まったマスやプレイヤーの選択によって、「体力」「ストレス」「パートナーへの愛情」「育児スキル」などのステータスが変動します。
また、子育て未経験者の方もさまざまなカップルの状況を想像しやすいように、数種類のキャラクターカードを用意しています!
■パートナーとの対話、 相互理解のきっかけづくり!
1つのマスに止まるごとに2人がそれぞれ感想を記入するという、すごろくではめずらしい仕組みを設けています。
お互いの共通点や違いに気づき、パートナーとの対話や相互理解のきっかけにしてください!
色々なイベントを開催されている【元氣拠点 福六】さんの別棟の1室を、会場としてお借りしました
ゲームのセッティング♪
今回、福六の芥川さんを含め、計6名の方が参加されました
ありがとうございます♪
開始前に自己紹介等はしていただき、ゲーム開発の背景をお話していきました
産後のホルモンバランスの変化、生活の変化やストレスなどによる産後クライシスという課題があります。
産後クライシスとは、赤ちゃんの誕生を機に、愛し合っていた夫婦の関係が悪化してしまう現象のこと。
妊娠・出産前後の女性のホルモンバランスの変化に加え、男性の家事・育児分担率が低いために女性が孤立し、ストレスをため込んでしまうことが大きな原因と考えられています。
また、この時期にお互いの愛情が低下した場合、それは長期間にわたって尾を引くことが多いとされます💦
私自身も産後クライシスを経験した1人です。
背景をお話した後は、ゲームキットの説明です。
その後、ペアを決めて、色々な設定がされたキャラクターカードを決めます。
※右下の【あなた】は、あなたたち自身のキャラクター設定のカード
ペアもキャラクターカードも決まったところで、それぞれに分かれてゲームスタートです♬
サイコロを振ってすごろくを進み、1つのマスに止まるごとに2人がそれぞれ感想を記入し、その感想をシェアしながら進めていきます。
共通点や違いに気づけたり、過去を思い出したり、ペアになった方との対話や相互理解が進みます!
それぞれのキャラクターカードと、ゲーム中のお写真です♬
キャラクターカードの設定
(左) ママ31歳、小学校教員
(右) パパ29歳、NPO職員
出会いが少ない職場でマッチングアプリを通して知り合い、昨年結婚したばかり。
キャラクターカードの設定
(左) ママ26歳、総合スーパーでパートタイム勤務
(右) パパ26歳、メーカーの営業職
高校生の頃から付き合っており、一時期は遠距離恋愛も経て2人前に結婚。
キャラクターカードの設定
(左) ママ31歳、小学校教員
(右) パパ29歳、NPO職員
出会いが少ない職場でマッチングアプリを通して知り合い、昨年結婚したばかり。
それぞれ、いろ~んな過去話で盛り上がっているようでした☆彡
その後、ふりかえりをしました
※付箋は使わず、私がホワイトボードに書くスタイルにしました
①印象に残ったイベントとその理由
●里帰り出産
「ママがパパのことが大好きで、パパが育児休暇を1か月取れたので、里帰りをしないという設定でゲームを進めた。一般的に、パパは里帰り出産すればよいと安易に思いがちだけど、ママの気持ちを聞くことが大切だと思った。」
●妊娠判明・出産
「パパは嬉しいばっかりだけど、ママには負担がかかっていることがわかった。」
●家事忘れのフォローとして部屋の掃除をしてくれた
「パパがやってくれたことが、ママとしては嬉しかった。感謝の気持ちはこういう時に感じると思った。」
②パートナー役とのすれ違いを感じた場面とその理由
●愛情レベルがMaxまでいったので、あまり感じなかった
ただ、出産間近(37週)でパパが接待に行く場面があり、パパは「近くに親が居るから大丈夫だろう!仕事だから仕方がない!」と思っていたが、ママは不安でいっぱいだった様子。
妻が妊娠していることは会社も知っているのだから、会社としての配慮も必要ではないかと思った。
●今でも言われます。
「あの時、協力してくれなかったよね~」と…。
何十年も経っていても、すれ違いを感じる場面は遅れて出てくると思った。
③自分がこの人たちを支援する側だったら…
●支援制度が知られていないし、行政や会社とママ・パパが繋がっていないと思った。
●民生委員さん、保健師さん、助産師さんの訪問等はあるけれど、「うちの主人がね…」などの夫婦間のことは言いにくさがある。
●幼稚園や保育所に行くようになればママ友はできるかもしれないけど、その輪に入れない人もいると思う。
●最小限の荷物で赤ちゃんを連れ出ていける場も必要。
●支援センターに行っても母子をセットで見られるので、ママ同士で話をすることが出来ないという話を聞く。
●育児と介護の同時進行という状況もあると思うので、連携が必要。
●誰かに聞ける仕組み(LINEや電話など)があれば安心できると思う。
●赤ちゃんを連れて色々な部署を回る必要がある手続き関係は、パパがするように指導すればママの負担が減るのではないか?
アウトプット、ありがとうございました(o^―^o)
参加者の皆さんと①
参加者の皆さんと②
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アンケートでは、このような感想をいただきました。
Q.サンゴクエストを体験して、感じたこと、気づいたことがありましたか?
●社会の中にこのゲームを拡げていけたらと思う
●現役子育て世代の人に体験してほしい
●パパの想いを知ることが出来るゲームだと思った
●ママ役でゲームをしたことで、女性の立場や気持ちを理解することが出来た
●産前産後の夫婦や周りの当事者の動きやその思いについてがよくわかった
●自分の子育てを振り返り、あんなこともあったなぁ、でもどうやって乗り越えたんだろうと思い出しながら、その頃の気持ちを客観的に考えることができた
Q.本日の体験会を、誰かに勧めたいと思いましたか?
●企業研修や高校生・大学生等の未婚若層
●出産・育児を経験されていない方
●男性側、女性側の気持ちを知る機会が必要な方
●若い世代を中心に、高校生等にも必要と思う
●当時者(妊娠中~1歳)の方、その方たちを雇う企業側の方
●一般企業の企業研修として
Q.感想やご意見などをお聞かせください
●社会の仕組みとして、この体験をする機会を作っていきたいと思います
●若い世代の悩みにこ応えられるよう、サンゴクエストを活用してほしい
●色々なことを楽しく知ることが出来て良かった
●子供会や自治体でも取り入れてはどうか?
●産前産後にまつわることがコンパクトにまとめられており、とてもわかりやすいので、初めて出産されるご夫婦には早いうちに取り組んでいただきたい
●企業の方にも、働き方改革の一環として取り組んでいただければ理解が進み、職場環境の改善にもつながるのではないかと思う
●当時の子育てのことを振り返りながら、その時の辛さや楽しさ、悩みなど、自分の思いに寄り添うことができた
●1999年に男女共同参画推進法ができたにもかかわらず、日本のジェンダーギャップは未だに多くの分野で先進国とはいえない現状があるので、このような取り組みからアンコンシャスバイアスを取り除いていく必要があるのではと思った
●女性も「女性はこうあるべき」と自分でバイアスをかけている場合もあるので、そういったバイアスに気づくためのツールとして素晴らしいワークショップだと思った
感想、ありがとうございました
私は元助産師で、産後クライシス経験者です。
産後クライシスが起きやすい時期に適切な対応ができるよう、当事者のママ・パパや周囲で関わる全ての方に、このワークショップを体験していただき、産前・産後のカップルへの理解と協力を得られる世の中にしたいと思います🍀
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