2024.09.26
成城学園の過去問対策(国語)
1. 長文読解の具体的な勉強方法
成城学園の入試では長文読解のウェイトが大きいので、まずここを徹底的に鍛えます。
a. 物語文の勉強方法
物語文では登場人物の感情や行動の変化に注目しながら、以下の手順で進めることが効果的です。
音読で感情の流れをつかむ
- 音読をしながら、登場人物のセリフや行動をしっかり感じ取ることで、感情の変化に敏感になります。
- 感情が変わるポイントや、特に大事な場面に出会ったらメモを取る癖をつけましょう。
段落ごとに要点をメモ
- 段落ごとに「何が起きたか」「どんな感情が描かれているか」を一言でまとめる習慣をつけます。
- 例えば、「母が心配そうに見守る」など、簡単な言葉で状況を整理します。
主観的な考察を避ける
- 登場人物の感情を自分の感情と混同せず、文章内のヒントをもとに答えを出す練習が大切です。
- 「なぜそのように感じたのか?」という設問に対して、文章の中に答えがあるかどうかを探す訓練をしましょう。
模擬試験を使って時間内に解く練習
- 長文読解は時間がかかるため、模試や過去問を使い、制限時間内で解けるように練習します。最初は時間を気にせず、正確に解答することを優先し、慣れてきたら徐々に時間を短縮する練習をしましょう。
b. 論説文・説明文の勉強方法
論説文や説明文では、筆者の主張とその根拠を理解する力が重要です。具体的な対策は以下の通りです。
論理の流れを整理する
- 各段落が「主張」「根拠」「具体例」などの役割を持っているかどうかを確認し、論理の流れをマークする習慣をつけます。
- 「だから」「しかし」「例えば」などの接続詞に注目し、それが何を示しているのかを理解することが重要です。例えば、「しかし」は反論の始まり、「だから」は結論を示していることが多いです。
主張と理由をマッピングする
- 筆者の主張や考えを段落ごとにマッピング(図に描いて整理)します。例えば、「主張:○○」「理由:△△」「具体例:□□」といった形で整理すると、文章の論理が視覚的に理解できるようになります。
要約の練習
- 読んだ論説文を「一言で要約する」練習をします。これは、筆者の主張や全体のテーマを理解できているかを確認するために効果的です。要約文は短く、20〜30文字程度でまとめることを目標にしましょう。
背景知識を増やす
- 論説文や説明文は、社会的なテーマや科学、環境問題などが扱われることが多いです。日常的に新聞の社説や子供向けのニュースを読んで、さまざまな分野の知識を身につけておくと、読みやすくなります。
2. 漢字・語句の具体的な勉強方法
漢字や語句の力は基礎力ですが、ここをおろそかにすると得点を逃しやすいので、以下の方法で徹底的に強化しましょう。
漢字の反復練習
- 漢字ドリルを使って毎日10分の時間を取り、漢字の読み書き練習をします。特に「書く」ことに重点を置いて、漢字を覚えるようにしましょう。
- 過去問や参考書から出題されることが多い漢字をリストアップし、毎日繰り返し練習します。例えば、1日に10〜20文字を集中的に練習する方法がおすすめです。
語彙力強化のための「例文作り」
- 新しく覚えた語句は、ただ意味を暗記するのではなく、例文を作って使い方を身につけることが大切です。例えば、「感慨深い」という言葉を覚えたら、「卒業式の日は感慨深い気持ちでいっぱいだった」といった形で、例文を書きます。
- 語彙ノートを作り、知らなかった言葉や、頻出の語句を記録して定期的に見直しましょう。
辞書を活用する
- わからない言葉が出てきたら、辞書を引く習慣をつけましょう。受験直前になると新しいことを覚える余裕がなくなるため、日常的に辞書を使う習慣を早めに身につけておくと便利です。
3. 記述問題の具体的な勉強方法
成城学園の入試では記述問題が多く出題されるため、論理的で簡潔な表現を身につけることが必要です。
問いに正確に答える練習
- 記述問題では、問いに対して的確に答える力が求められます。そこで、次のことを意識して練習しましょう。
- 設問の指示に従う:例えば「何故○○と思うか、理由を二つ答えよ」など、設問の指示がある場合は、必ずその数や形式に従って答えます。
- 文章中の根拠を探す:記述する際に、自分の考えではなく、文章中に書かれている内容を根拠にして答えることが重要です。
- 記述問題では、問いに対して的確に答える力が求められます。そこで、次のことを意識して練習しましょう。
短い文章を書く練習
- 記述問題は長く書きすぎると時間を浪費します。そこで、短く的確にまとめる練習をしましょう。問題集や過去問を使って、1行や2行で答えられるように文章を簡潔にまとめます。
フィードバックをもらう
- 記述問題を解いたら、必ず塾の先生や保護者に採点してもらい、フィードバックを受けましょう。自分では見えない弱点や、もっと良い表現方法を指摘してもらうことで、どんどん改善していけます。
模範解答を参考にする
- 記述問題を解くときは、模範解答をしっかり研究しましょう。模範解答を読んで、なぜその答えが正しいのか、どのように構成されているかを理解し、自分の解答に取り入れていくことが重要です。
4. 過去問を使った勉強の具体的な進め方
過去問は成城学園の入試問題を熟知するための最良のツールです。以下の手順で活用しましょう。
最初に通して解く
- 最初に時間を計って過去問を解きます。時間配分が難しい場合でも、まずは正確に解くことを優先しましょう。解き終わったら答え合わせをして、どの分野が苦手かを把握します。
間違えた問題の徹底復習
- 間違えた問題は、その原因を分析します。漢字や語句の問題なら覚え直し、長文読解ならどの部分の読み違えや理解不足が原因だったかを確認します。復習時には、もう一度自分で解答を作り直し、完璧に理解するまで繰り返しましょう。
問題傾向を分析する
- 過去問を数年分解くことで、成城学園の出題傾向を分析します。例えば、どのようなテーマが多いか(自然、社会、文学など)や、どの形式の問題が頻出か(記述が多いか、選択問題が多いか)を把握します。これにより、効率的な対策が可能になります。
学習スケジュール例
最後に、成城学園中学校の受験を見据えた1週間の学習スケジュール例を紹介します。
月〜金(平日)
朝(30分)
- 漢字の練習・語彙ノートの確認(10分)
- 短い論説文を音読・要約(20分)
放課後(60分)
- 過去問や問題集の長文読解(40分)
- 記述問題の練習(20分)
土日(週末)
午前(2時間)
- 過去問1年分を解く(成城学園のものや類似校のもの)
午後(2時間)
- 過去問の解説・復習
- 間違えた問題の再挑戦と弱点強化
まとめ
成城学園中学校の国語入試で高得点を取るためには、読解力、語彙力、そして記述力をバランスよく鍛えることが必要です。過去問を活用しながら、日々の勉強を計画的に進めることで、確実に成績を上げることができます。