子どもの思考力=親の質問力を鍛える3つの基本STEP

  • 配信日: 2020-06-25 20:55:47
【子どもの思考力をUPするには、質問力を磨くことも必要】


「今日、学校どうだった?」
「別に。」

こうしたケースは、とても良く耳にします。

読書感想文を書かせようとしても、
「おもしろかったです。」
以外に書けない、といったこともまた、本当によくありますね。

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【感情は同じように理解できる、というスタート地点での誤解】

実は、うれしい・楽しい・気持ちいい・好き、といった快の感情の区別がつかない子もいます。
同じように、悲しい・さみしい・いやだ・残念だ、といった不快の感情の区別がつかない子もいます。

逆に、楽しかったことは?と言われて、
「楽しいのかな?うーん、楽しくはないな…うれしいとも好きとも違うし…」
など、感情がありすぎて自分で整理がつかない子もいます。

また、中には、学校で起こることに対し、
「うれしいとか嫌だなといった感情を持ってはいけないもの」
と考え、ただひたすら、あるがままを受け止めてしまっているお子さんもいます。
この場合は、
「感情を持ってよいこと」
をまず教える必要があります。

いずれにせよ、国語でつまづいているお子さんのうち、一定割合で、
こうしたことを教えられていないため、答えられない・理解できないといったことが起こっている、
ということは、知っておいた方が良いように思います。

これからお伝えする方法は、
ご家庭でちょっとした日常会話の中でもできる、とても有効な方法です。
漠然と
「学校はどうだった?」
と聞くのではなく、次の3STEPで会話することを、ぜひ試してみて下さい。

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【SETEP1:「何が?」(答えられる準備をすることも大切)】

その日にあったことのうち、“快の感情” と “不快の感情” を持ったことを、
いずれか1つ答えてもらうことを伝えておきます。
(どんなに小さなことでも良い)

◆快の感情例
「今日1日のうち、うれしい・楽しい・気持ちいい・これは好き・きらきらしていると思ったこと。」
 ※感情の区別がつかないお子さんの場合、とりあえず「よかったこと」にします。

◆不快の感情例
「今日1日のうち、悲しい・さみしい・いやだ・残念だ・重い感じと思ったこと。」
  ※感情の区別がつかないお子さんの場合、とりあえず「よくなかったこと」にします。

”予め聞かれることがわかっているので「意識」するようになる”

これがまずはとても大切なポイントです。

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【SETEP2:「どんな?」=その理由を答えさせる】

STEP2の答えが、仮に、
「お友だちと遊べたことがよかった。」
だったとしましょう。

その理由を掘り下げていくのです。
「どんな風に、お友だちと遊べたことが、よかったの?」
と。

最初は
「えー、遊ぶのは楽しいから。」
といった答えかもしれませんが、そこから食い下がります。

「どうして遊ぶのは楽しいのかな?」

もし答えられないようなら、少しずつサポートしていきます。

「一人で遊ぶのとお友だちと遊ぶのとでは、何が違った?」
「お友だちと話すのがうれしかった?」
「お友だちとゲームをしていて勝ったので興奮した?」
「お友だちの家に上がり、見慣れないものがたくさんあったからワクワクした?」

などです。

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【STEP3:「なぜ?」=その理由をさらに深堀りしていく】

STEP2の答えが、
「お友だちと話すのがうれしかった。」
だったとしましょう。

そこから、
「お友だちと話すことは、どうしてうれしいんだろうね?」
と、どんどん深く聞いていくのです。


「どうして、友だちと話して、うれしかったのだろう?」

という疑問を、普通はあまり持たないかもしれません。
ですが、この視点を持つことが、
実は思考力を伸ばす上で、欠かせない大切なポイントのです。

こう考えていくと、
一人ぼっちではないということを感じたからなのかもしれないし、
自分の気持ちや意見に共感してもらえたことで、心強く思ったからなのかもしれないし、
新たな情報を得られてよかったな、と思ったからなのかもしれません。

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【目指すところは、自分辞書を作っていくこと】

上記例の答えをつなげていくとこうなります。

「今日、学校でうれしいことがあった。
 それは友だちと話したことである。
 なぜなら、自分の意見に賛成してもらったので、心強く思ったからだ。」

こういう形でアウトプットすることで、自分の中に、一つの形ができますね。
(ヒントを与えた場合でも、必ず最後は自分の口で、言い直させるようにしましょう)←大事ポイント

こうした「自分辞書」のようなものをたくさん作っていくことが、
思考力・表現力の土台となっていくのです。


もちろん、ここからさらに深く考えていくこともできます。
また、理由を3つずつ挙げるようにしたり、賛成意見と反対意見両方の視点から考えて答える、
といったより高度な思考法もありますが、
まずは、このSTEP3までを、ぜひ日常会話でやるように心がけてみて下さい。

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