「全体が潤う」ということ

  • 配信日: 2019-08-27 16:35:43
こんにちは。
このたびはメルマガをご登録くださいましてありがとうございます。
今日は、私の大好きな物語をシェアさせていただきたいと思います。

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ある日、右手さんが左手さんに言いました。

「あ~あ、なんだかつまらないな。左手さん、そう思わない?」
「ん?・・・そうかな。まぁ・・・そういわれてみると・・・。」
「だって僕たち毎日めっちゃ働いてるのに、誰からもありがとうって言われないじゃん。」
「まぁ、そうだね。たしかに。」
「それってさ、なんかイラつくっていうか・・・不公平だと思うんだ!その点、お顔さんはいいよね。なんだかメインって感じだもの。」
「・・・メインかぁ・・・。」
「そうだよ、メイン!中でもお口さんはいちばん得だよね。いつもおいしいモノをたくさん食べてるし、自分の思いを伝えることだってできるじゃん。僕たちなんて、いつもお口さんに運ぶだけでさ、まったくやってらんないよ。」

そんな会話が盛り上がり、二人はとうとうストライキを起こすことになりました。
目の前にご馳走が並んでいても、右手さんは知らんぷり。お口さんに運ぼうとはしません。
「困ったなぁ・・・。右手さん、僕だって好きなものばかり食べてたわけではないんだよ。嫌いなものでも我慢して食べていたのは、みんなのためでもあったのに・・・。」
お口さんは悲しそうにつぶやきました。

そんなやり取りが続いたある日、右手さんは自分の力がとても弱っていることに気が付きました。
なにがなんだかわからない右手さんに、神さまはそっと「ほんとうのこと」を教えてくれました。
右手さんは少し恥ずかしくなりましたが、勇気を出してお口さんに謝りました。

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これはおそらく20年ほど前(?)子供が通っていた保育所で購読した絵本の中にあった物語だと思います。
実は記憶も定かではなく、合っているのは概要だけかもしれませんが、まだ新米ママだった私は深く感じ入ったのを覚えています。
人として豊かに生きるための「人生にとって大切なこと」を、こんなにも優しく、易しく伝えられることの素晴らしさ。
あえて「左手さん」の思いやその後の行動には触れず、自分で考えること・親子で話し合うキッカケを残されている巧みさと小粋さ。
この物語は、人様に何かをお伝えする立場になった今もなお、私に多くの学びを与えてくださっています。
(だったらせめて題名か作者くらい覚えておこうよ、と私のココロさんは言っています。)

最後まで読んでくださり、ありがとうございました。心より感謝申し上げます。

本日が素敵な1日でありますように。

白石 由比